手術後、かれこれ1週間以上経ちましたが、
経過は、おそらく順調です。
「眼球を入れ替えたん?」などという、
おまぬけな質問メールをくれたお母さんのために、
今回は、レーシックについて説明しましょう。
今回、お世話になったのは、カイロの眼科医Dr.カリル。
100%エジプシャンですが、
九州医大で博士をとられた方なので、日本語OK。
やたらと丁寧な日本語で対応してくれます◎
歯医者の先生とは、大違い。
ここ最近、隊員の中でレーシックがちょっとしたブーム。
(5人の先輩が体験済み)
話を聞いてると、やりたい衝動にかられまして、ネットで調べまくりました。
すると、日本ではレーシックより、1歩進んだ、「イントラレーシック」たるものが主流(?)になってきてて・・・ 正直、迷いました。
だって、4ヶ月後に日本やし。
でも、友達2人も一緒に…ということで、勢いでやっちゃいました。
先生は、とっても親切やし、
相談にもきちんと乗ってくれるし、
腕も熟練してるし。
・・・大丈夫。
迎えた手術当日。
ドミトリーまで、お迎えの車が来て、病院まで連れてってくれた。
着いたところは、大きくはないけど、きれいな病院。(ここ大事)
待合室で待っていると、カリル先生の登場。
昨晩はしっかり睡眠をとって、万全の体調で手術に挑めるに違いない。
カリル先生の笑顔を見て、そう悟る。
手術前に最後の検査。
角膜の何かを測る機械。
「私の鼻を見てください。目を動かさないでー」という看護婦さん。
だから、じっと鼻を見てたのに、
「動かないでー!」と何度もやり直し。
なんとか、検査も終わり、手術を受けても問題なしとのこと。
じゃんけんで手術の順番を決める。
2番目に勝って、順番も2番。
早速、1番目の友達が手術室へ。
長い・・・
なかなか出てこない。
次に、私に声がかかる。
手術室の前の部屋で、前掛けのような手術着を着せられ、靴にはビニール袋をかぶせられる。
麻酔の目薬をさされ、しばし待機。
友達がでてきた。
「痛くないよ~。すぐに終わったよ~。」
と、手術を終え、笑顔の彼女。
次は私。
手術室に入り、ベッドに横たわる。
ドキドキ・・・
「それでは今から始めます。何をしてるか1つ1つ言っていきますので、
力を抜いて、リラックスしててください。まずは、目を洗います」
手術がスタート。
でも、リラックスしてと言われても、
手術代に横たわって、力が抜けるかい…。
ずっと赤い光を見るよう言われ、それを見続ける。
「では、まぶたを固定します」
目をつぶらないよう、まぶたの上下にテープが貼られ、さらに、なにかで固定されて圧迫される。
目が乾く…はずが、よくわからない感覚で、それがまた気持ち悪い。
「角膜を削ります」
どんな風にされてるかわからない…私はひたすら赤い光を見続けるのみ。
手足には変な汗。
「めくります」
ペラっと、削った角膜がめくられる。
これは、めくった!っていうのが、リアルにわかった。
めくった瞬間、赤い光がぼわーっとして、色しかわからなくなった。
私は、人体実験の被験者…。
「レーザーを当てます」
ネット上でもよく書かれていた、ジーっという機械音と、なにかの焦げたにおい。
ほんの数秒なんやろうけど、ちょっと当てすぎじゃない?って思うくらい、長く感じられた。
「角膜を戻します」
ぺろんと角膜が戻ってきて、赤い色が、ランプであることが再びわかる。
そして、目を洗い、めくった角膜をキレイに戻すために、
綿棒のような、ハケのようなもので、角膜をなでる。
洗浄しながら、何度もなでる。
戻した角膜がしわにならないよう、しっかり、丁寧に、確実にしておいてもらわないといけない行程だけど、 なんと表現してよいのやら…
眼球をなでられているのに、感覚がない、というこの状態、とにかく気持ちがよいものではない。
手足はさらに汗ばみ、口の奥に、へんな唾がたまってくる。
気持ち悪い。
早く終わって。
もう勘弁して。
「はい、うまくいきました。次は左目…」と、無事に片眼終了。
そして、左目も同じように手術がスタート。
まぶたを固定される時に、痛みを感じ、
「先生、痛い、痛いです」と焦りの訴え。
麻酔が効いてない状態で、手術が続行されてはたまらん。
「ほとんどの人が、片眼終わって、ちょっと気持ちに余裕ができるのか、
左目の時に痛みを感じる人が多いんです。念のため、もう1回麻酔の目薬をしますね。」と、
完全びびりまくりの私に、優しい言葉をかけてくれるカリル先生。
右目と同じように、1つ1つ行程が進んでいく。
気持ちに余裕ができたのか、
発言する余裕がでてきた私。
「怖い・・・」「先生、大丈夫ですか?」「うまくいってますか?」
そして、1番キライな行程、眼球なでなで。
「先生、まだですか・・・?」
終わったあとには、「先生、成功しましたか・・・?」
手術前は不安がる友達に、「大丈夫やって~」なんてほざいてましたが、
私が1番のへたれ&びびりやったのは、ゆうまでもない。
「全然大丈夫やった~!眼球なでるのは、眼球マッサージみたいで気持ちよかった~♪」と余裕の表情の友達2人。
どこが、マッサージだ…。
そして、手術直後に「よく見える~」と言っていた2人に対し、
「白くて、ぼーっとしてよく見えない・・・目を開けると、涙が出てくる・・・」
と、精神的ダメージからか、目の調子も冴えない(笑)
もう目つぶっときな~と、2人に手をつないでもらい、帰りの送迎車に乗り込む。
1人で受けにこなくてほんとよかった…。
ドミトリーに帰って、ごはんを食べて(ここは私。どんな状況においても、おなかはすく)、おとなしく寝る。
そろそろ麻酔の切れてきたころか、涙がボロボロでてくる。
痛~い・・・
夕方、起きると、痛みがなくなっていた。
そして、見える。
これが、裸眼?信じられないことが起こっている。
自然とテンションもあがる。
気をよくし、検診前にカフェで腹ごしらえ。
店を見渡し、再び感動。
☆よく見える☆
両眼とも、0.1以下だった視力が、当日夜の検診で、1.0まで回復。
医学の進歩、ほんとに信じられません!
快適裸眼生活、最高です♪